プロジェクト紹介

PROJECT

  • まちづくり
  • 地域自治

地域の今とこれからを考える住民懇談会の運営サポート

期間:2022.08-2023.09
赤穂市地域福祉推進計画(令和5年度〜令和9年度)

概要

赤穂市社会福祉協議会の地域福祉推進計画の策定にあたり、市内の小学校区ごとに9か所をまわり、各地区の住民懇談会(地区の現状把握・意見交換の場)をファシリテートしました。

背景

少子高齢化の進行や社会経済環境の変化、法令の改正などを受け、「地域福祉計画」は定期的に見直す必要があります。赤穂市では令和4年度から令和8年度までの5年間を計画期間とする「第3期赤穂市地域福祉計画」が令和4年3月に策定され、それに合わせ赤穂市社会福祉協議会が民間の立場で進める地域福祉の行動計画として「地域福祉推進計画」が進められていました。そして、その計画の推進には、住民の声、そして住民の参画が欠かせません。

共働き世帯の増加や高齢化が進むいま、地域住民が所属組織や世代を越えてつながり、一人ひとりが地域を「我がごと」化していく必要があります。地域のみんなの意見を引き出し、「我がごと」化するワークショップのファシリテーションをシミンズシーズにご依頼いただきました。

実施概要

同じ地域に住んでいるとはいえ、住民同士で「自由にお話しください」と言われても、何をどのくらい話してよいか戸惑うもの。地域福祉という抽象的な内容を深めていくために、一部の視点による要望を伝えるのではなく、誰もが安心して聞き合い、話し合う場が成立するには、前提となる確かな情報が必要です。

そこで、「赤穂市地域福祉計画」策定時に実施されていた住民アンケートの数値や人口動態をシミンズシーズが地区ごとに分析し、それぞれの特徴をわかりやすくまとめ、参加者に前提情報を共有しました。

そのうえで地域福祉のこれからを考えるにあたり、“地域で暮らす自分たちのために、地域がどうなってたらいいと思うか”を話し合い「現状の課題」と「目指すところ」を共有。

そのうえで、その間を埋めるアイデアをそれぞれの立場から出していくという進め方を取りました。

ホワイトボードに出てきた意見の数々をまとめたところ、「地域の集会で使わせてもらうわ」と撮影していく人たちも複数おり、それぞれの地域の「我がごと」化のお手伝いができたように思います。

また参加した住民の方から「進行がわかりやすかった」「お見事!」「(今後のファシリテーションも)あんたらがいいわ」といった声をいただいたほか、赤穂市社会福祉協議会の方からも「このような意見交換は、今後も年に1度くらいやりたいですね」との言葉をいただくことができました。