プロジェクト紹介

PROJECT

  • まちづくり
  • 保育
  • 公共施設運営
  • 情報発信
  • 教育

かわのまちほいくえん運営事業

期間:2021年6月1日~現在進行中
サイト:かわのまちほいくえんHP
メディア掲載:greenz.jp

概要

「まちの人と毎日をつくる保育園」がコンセプトの小規模の企業主導型保育園を運営しています。加古川市寺家町商店街に2021年6月開園しました。

背景

加古川市を拠点に活動するNPOとして、シミンズシーズはこれまで東播磨生活創造センター「かこむ」の運営、地域の方々の主体的な活動のバックアップや地域づくりのサポート、こどもや若者と地域をつなぐ社会教育プログラムなどを行なってきました。

数々の実践のなかで感じるのは、これからの社会で必要なのは“自分で考え選択し、人と関わり、助け助けられ、試行錯誤しながら、自らつくりだしていく経験”だということです。

そんな経験を「地域活動に熱心な層」だけでなく、「一時的なイベント」だけでもなく、またこどもも大人も関係なく、日常のものとしてつくり出していくには何が必要で、どうすればいいのか-。それが、長年の問いでした。

一方で、2015年からは加古川駅前商店街を拠点に「かこがわ活性化プロジェクト」が発足。

生活圏内で世代を越えた交流を促し、こどもを中心にしたまちづくりについて、商店街・町内会・子育てサークル運営者の方々と共に学ぶなかで、加古川駅前にある2つの商店街のうち、寺家町周辺のまちの課題が見えてきました。

1.平日の昼間、まちにこどもがいない、活気がない

→人とつながる力が育ちにくい

2.商店街のマンション化、関わりが減少、つながりの希薄化

→地域とつながる機会の減少

3.まちづくりに興味のある人と暮らす人の乖離

→ロールモデルとなる人の幅の狭まり

まちづくりに欠かせない、“人”と“つながり”を、どうやってこのまちにたのしくプロデュースしていくか-

2つの問いの答えが、商店街の人をはじめ、たくさんのまちの人や先生方と日々の暮らしの中で支える保育園をつくることでした。

実施内容

「かわのまちほいくえん」は、内閣府の企業主導型保育園事業の制度(中小企業が保育園を共同で利用できる制度)を利用した保育園です。地域や企業とのネットワークを生かし、地元企業・市民の活動・こどもの育ち・働く環境などをつなぎ、総合的にかけ合わせ、まちづくり×保育の取り組みです。

商店街の地元企業・店舗の人たちが学びを提供し、時には商店街を行きかう人たちと共に楽しみます。遊びや学びに必要なものをいつも先生が用意するのではなく、こどもたちもいっしょに商店街に買いに行くこともあれば、近くの農家さんから仕入れた旬の食材で給食をこどもも一緒に作ることや、近くの魚屋さんが、目の前で大きな魚をおろして見せてくれることもあります。

そのほかにも、こどもたちの毎日をつくるためにこれまでのシーズの培ってきた「まちの人たちとのネットワーク」を通して、「それなら、〇〇さんが得意だよ」「これでよかったら、わたしできますよ」というお声がけを日々いただいています。

木工を手伝ってくれる大工さん、折り紙を教えてくれる同好会のみなさん、昔ながらの工作をしてくれるおじいちゃん、読み聞かせをしてくれる絵本好きのおねえさん、こどもたちのエプロンなどを作ってくれる就労支援事業所のみなさん、すてきなコンサートをしてくれる地域の音楽グループのみなさん、お祭りを手伝ってくれるおにいちゃん、おねえちゃん…。

敬老の日に、「ありがとうを伝えたい人」についてこどもたちに聞いてみると、それぞれの心に残ったまちの人たちのお名前と具体的なエピソードがたくさん寄せられました。

開園して数カ月で決して派手ではありませんが、人見知りだった子どもが初めて会う大人にも質問できるようになるなど、日々のまちの人たちとの対話の中で、変化しているようすが見られます。

毎日のくらしのなかで「まちに愛着をもつ大人」と、「まちの人や風景に親しみを感じるこども」が増え、顔の見える関係が深まり、まちのことを「わたしの大事な場所」と思える人を増やしていくことにつながればと思っています。