プロジェクト紹介
PROJECT
加古川南高校「探究の学習」プログラム提供
期間:2021年4月〜
概要
加古川南高校普通科の1年生向けに『総合的な探究の時間』の入り口として、“地域で探究している大人”の話を聞く授業の企画・コーディネートをしています。
背景
2022年から高校で必修となった『総合的な探究の時間』ですが、探究活動と生徒のキャリア形成との結びつきを作ることに苦慮している学校は少なくありません。特に生徒が課題を見つけるための情報との接点が少ないのが課題となっています。
そこで2020年からシミンズシーズでは一部の学校と連携し、『総合的な探究の時間』の授業として「身近な疑問や関心から、地域の活動を自分ごとにして活動している人たち」をコーディネートする「人・まちわくわく学び塾事業(まちマチゼミ)」を展開。
この事業をきっかけに兵庫県立加古川南高校から直接お声がけをいただき、社会状況・職業について幅広く深く学ぶ「産業社会と人間」の入り口として1年生の生徒たちの興味・関心を掘り起こす授業の企画・コーディネートを、2021年度からシミンズシーズが担当しています。
実施概要
自分が興味のあることを深掘りする「探究の学習」ですが、学校と家の往復が中心の毎日では、生徒たちはなかなか「キャリアにつながる、興味のあること」を見つけにくいもの。
そこで、シミンズシーズがこれまでの事業でつながってきた人脈から、地域で仕事やライフワークにつなげている“探究の達人”をコーディネートし、探究の面白さや探究のコツを学ぶ機会を提供しています。
今回は240人を超える生徒に対して2時間弱で一斉に行う授業ということで、前半は、講堂に集まった生徒に地域の大人6名が3分ほどのプレゼンをしたあと、各教室に分かれてより詳しいお話を聞き、それぞれの興味を深掘りしていくスタイルに決定。
肝心の“探究の達人”の人選は、「地域で働いている人」や「SDGsをおさえていそうな人」などの“学校側が期待するような探究の達人の大人像”と、“この学校のより多くの生徒が興味を持てそうな大人像”とをすり合わせていきます。
単に知名度の高い人を選ぶのではなく、生徒たちに「がんばったら、こんな風になれそう」「おもしろそう」と感じてもらえそうな“探究の達人”を提案し、コーディネートしていくのが腕の見せ所です。
探究の達人の話を聞き終えたあとは、感想や探究してみたいことやテーマなどを書き出し、シェアすることで考えをまとめるワークも準備。これからの探究活動に向けた下準備となるプログラムを提供しています。
▼2022年度のコーディネート例
- 音楽家×防災士
- ファンタジーの世界を再現するものづくり工場の社長
- アトピー・喘息・アレルギーのない家をつくる大工
- 筋トレ&フィットネスYouTuber
- SDGs×アパレル
- 料理家×商品企画
各学校の生徒数や学校の設備、条件の希望などにあわせて、オーダーメイドでプログラムを組み立てていきますが、どんなジャンルの人のリクエストであっても、該当しそうな地域の人に心当たりがあるのが地域密着で20年活動してきたシミンズシーズの強みのひとつです。