プロジェクト紹介
PROJECT
かこがわ若者会議
期間:2017.10〜
サイト:Facebookページ
概要
かこがわ若者会議は、加古川市内の高校生が仲間と一緒に「ジモトをもっと面白くする」アイデアを企画し、商店主さんたちに発表するプロジェクト。高校生や協力する若者の地元への愛着形成および、意欲や自信を持ってもらうことを中心に据えたまちづくりの実験です。
背景
高校生が、学校や家庭以外の場所で地元の大人とかかわる機会はほとんどありません。
しかし、地域住民として「自分たちのまち」として愛着を持つためには、大人になってからではなく若いうちからまちに「かかわり」があったほうがよいのは自明です。
そこで、学校をまたいだ高校生たちが自主的にまちづくりに参加できる機会をプロデュースしました。
実施概要
2018年9月から10月の1か月の間に、加古川駅前の寺家町商店街を中心会場に6回のワークショップを開催。高校生が主体的に地域活性化に関わりたくなるよう、大きく3つの工夫をしました。
ひとつめに、主体性を育むプログラム構築です。参加者が主体的に地域に関わり、地域課題を自分ごととして捉えられるように、商店街のまち歩きや高校生によるヒアリングから感じた自身の課題意識・興味をもとに企画を進めました。それによって参加者のやる気が高まり、企画実現に向けて具体的な動きが生まれています。
次に、安心して活動できるサポート体制です。専門的な知識を講師・アドバイザーからレクチャーしてもらう機会を設け、チームの伴走役として、大学生ファシリテーターが活動をサポートしました。参加者は、企画やプレゼンテーションのスキルを身につけながら安心して活動を進め、高校生らしい柔軟なアイデアを企画に入れることができました。
最後に、多様な分野の人と出会う機会の提供です。幅広い年齢層の方と交流できるように活動は公共施設や商店街内のオープンスペースで行い、最終プレゼンには商店街や地元企業の方をゲストに招きました。高校生と大人が自由に交流する時間を設けることで、参加者が地域の人や文化を知ることができ、地域への帰属意識醸成と、地域での自己の役割を理解するきっかけとなりました。
参加者へのアンケートでは、「商店街で見る・立ち寄る場所、挨拶する人が増えた」という声や「(活動後)まちに関わりたくなった」という感想が多くありました。いくつかの企画は実現に向けて動いており、高校生の意欲や自信につながっています。