プロジェクト紹介

PROJECT

  • チームビルディング
  • ビジョンづくり

活動10年目・変革期におけるリブランディング支援

期間:2022.7-9
ゆるり家HP:https://yururiyainami.jimdofree.com/

概要

兵庫県加古郡稲美町にある地域団体「ゆるり家」のビジョン・ミッションを策定するワークショップについて、シミンズシーズが企画・ファシリテーションを行いました。

背景

子育てサークルを母体としてはじまった「ゆるり家」は、地域の子どもたちの成長やニーズにあわせ、関わる人たちの自主性を大切に、次々とアイデアを形にしてきました。

設立から10年以上が経ち、子育て広場・居場所・駄菓子屋・放課後自習室など、多岐にわたる事業やイベントを行うなかで、コアメンバーの方々は関わる人たちの状況の変化や公的支援の増加などを受け、収益性を含めたこれからのありかたを検討する必要性を感じていました。

そこで、団体のありかたをすり合わせるためのワークショップ企画と、ファシリテーションをシミンズシーズにご依頼いただきました。

実施概要

進むべき方向性を見出すため、地域の人たちの意見も取り入れる形で2回のワークショップ+アンケートを実施。

1回目のワークショップは、利用者など地域コミュニティの人たちも含め広く参加いただき、「この団体らしさ」「強み」「存在価値」を言語化するため、団体と関わるようになったきっかけや、誰かに喜んでもらえたときのエピソード、団体を象徴する活動とは?について共有。みんなの意見を聞きながらそれを深め「団体の好きなところ」「団体がなかったら失われていたこととは何か?」を洗い出し“らしさ”を深掘りしていきました。

第1回で出てきた意見だけでなく、その場に来れなかった人の意見も大切にと、地域住民からのアンケート結果ももとに、第2回のワークショップはコアメンバーで「らしさ」の深掘りを。「私たちの活動によって、喜んでいる人、元気になっている人ってどんな人か?」「その人たちは、私たちが何をしているからか?」などについて意見を出し合い。自分たちだからこそできることとは何か、どんなことで役に立てるのかなど、今後のよりどころとなるビジョン・ミッションの方向性を探っていきました。

これらの対話の中で出てきたのは「居場所」・「ゆるやか」・「集う」、そして「気のいい大人」といったキーワード。それらをさらなる対話の中で収斂させ、ビジョンは「いろんな『コドモ』を見守る、気のいい『オトナ』であふれる町をめざす。」、ミッションは「人がゆるやかに集う場所をつくる」に決定!

今回の「ゆるり家」のように、そこまで組織化されていないボランタリーな団体は、かかわる人たちのそれぞれの想いがあってこそ、いきいきと活動できます。そのため、かかわる多くの人たちから出てきた言葉を丁寧に拾い、プロットし、整理していくことを心がけ、だれでも今回のワークショップを振り返れるよう、話し合いの内容をまとめてお渡ししました。

ミーティングに参加しなかった人もこのミッション・ビジョンに収斂された経緯を理解しやすいよう、出てきた意見を襞(ひだ)の部分として残しています。